8強一番乗りは駒大“あさみ”苫小牧高!日大三高去る―第86回大会・10日目
初戦でPLを下し優勝候補とも目された日大三高の前に立ちはだかったのは駒大苫小牧の背番号11の左腕・鈴木康仁投手。3回に先発岩田から交代すると日大三高はここまで8打席連続安打の1番松島侑太を含め、打撃陣が彼の術中に嵌ってしまった。初戦の時、あれほど選球眼を誉めておいたのに、見逃しあり、ボール打ちありで鈴木投手から13三振。後半は鈴木投手を攻め、一時は同点、最後も一点差まで追い詰めたが、8回表のスクイズ失敗とその裏の3失点が響いた。3回戦最初から実に見応えのあった試合。下馬評なんて当てにならない高校野球の面白さも改めて感じた。駒大苫小牧・香田監督の勝利インタビューもなかなか良かった。
- 第2試合: ○ 修徳(東東京) 2 - 0 酒田南(山形) ●
冬のソナタ#19(再)を観ていたら、もう第3試合に切り替わっていた。結局2-0のまま終了。このスコアを見れば修徳ペースの試合だったことくらいは判る。3校残っていた東北勢の一角が崩れ、山形県勢はまたもベスト8入り*1のチャンスを逸した。また、連続で登場した東西東京代表は明暗を分ける結果となった。(14:40追記)
- 第3試合: ○済美(愛媛) 6 - 0 岩国(山口) ●
あまりに順当なので試合については特にコメントなし。ただ今日たまたま週刊誌で見て知ったのですが、春のセンバツ大会準々決勝・済美×東北戦(→スコアはこちら)で9回裏にメガネッシュこと真壁賢守投手から決勝のサヨナラ3ランHRを打った選手の姿が夏の甲子園にはありません。ここでは敢えて触れませんが、当然来るべき人が来れないそれなりの事情があったようです。私は春の試合は観ていましたが、あまりに衝撃の幕切れに「メガネッシュ・・・」とうなだれるメガネッシュとそれを慰めるダルビッシュを見て呆然としていたので、よく憶えていません。熱心な高校野球ファンや以前対戦した高校の選手だったら気がついていることでしょう*2。それが因縁の相手だったらなおさらのこと。当然打たれた瞬間から夏での再戦→リベンジを心に期していたであろうメガネッシュは済美のメンバー表を見て、「あれっ、いねーじゃん」と心の中で思ったに違いありません。一番肩透かしを喰らったのはメガネッシュですが、明日3回戦を突破すれば現実味を帯びてくる済美×東北の再戦のメインキャストが一人欠けてしまった事は見る側の興を削がれるものでもあります。NHKや朝日放送は恐らくここまでスルーで来ているんでしょうが、もしこのカードが現実のものとなったら・・・多少不自然でもスルーし切るんでしょうね。(17:31追記)
- 第4試合: ●浜田(島根) 1 - 6 天理(奈良) ○
近畿VS中国地方“さいごの砦”対決。2回戦で守備が乱れた天理高校が今回は上手く修正してきた。1回戦の開幕ゲームでタイトな延長戦を制したことが、2,3回戦の自分たちより甲子園での試合数が一つ少ない相手との対戦に生きているように見えた。今日勝ち上がった4チームの中で唯一3勝している天理高校。これからの強豪との戦いでは経験値がモノをいう場面があるかも知れない。中国地方は岩国、浜田と立て続けに敗れ、全滅。
■第10日目終了/●はベスト8進出決定校(以下、25:21追記)
- 東ブロック⑨
- 北海道①
- ●駒大苫小牧(南北海道)☆☆
- 東北②
- 東北(宮城)☆☆ 聖光学院(福島)☆☆
- 関東・甲信越④
- 千葉経大付(千葉)☆☆ ●修徳(東東京)☆☆ 横浜(神奈川)☆☆ 東海大甲府(山梨)☆☆
- 東海②
- 東海大翔洋(静岡)☆☆ 中京大中京(愛知)☆☆
- 西ブロック③
- 北陸・近畿①
- ●天理(奈良)☆☆☆
- 中国
- 四国②
- ●済美(愛媛)☆☆ 明徳義塾(高知)☆☆
- 九州・沖縄
明日、横浜 VS 明徳義塾以外の3試合は東ブロック同士の潰し合い。
- 第11日《3回戦》
- 第1試合: 中京大中京(愛知) 08:30 東海大翔洋(静岡)
第2試合: 横浜(神奈川) 11:00 明徳義塾(高知)
第3試合: 東北(宮城) 13:30 千葉経大付(千葉)
第4試合: 東海大甲府(山梨) 16:00 聖光学院(福島)
※第1試合終了後、ドキムネ*3の準々決勝組み合わせ抽選。