東海大甲府・佐野投手とともに―第86回大会・12日目
昨日はコメントとメガネッシュ(真壁賢守)からの沢山のアクセス、ありがとうございました。
東北高校は今日宿舎を後にして仙台に帰ったことでしょう。
ドラクエ加藤こと、加藤政義遊撃手を中心とした新チームでまた来年甲子園の舞台に戻ってきてくれることを信じています。
昨日東北高校や明徳義塾が去り、今日は順延された1試合のみとやや拍子抜けの方もいたかと思いますが、今日の試合も昨日に劣らぬ、まさに一発逆転の展開でした。
このカード、私にとっては『東北高校が敗れ、東北勢最後の一角となった』聖光学院と『メガネッシュなき後、今やイチオシとなった佐野投手がいる』東海大甲府の対戦とあってなかなか複雑なものがありました。東北勢のことは昨日触れましたが、東海大甲府・佐野恵太投手については一回戦から観てきて、小気味のいいサイドスローのピッチングと抜群のフィールディングが冴える非常に注目株のピッチャーです。その佐野投手、今回は先発せず、代わりに出た穴水、岩倉、三井の3投手が5回までに7失点した後、4番手で登場。6回の代わり端、1点を取られ2-8とかなりの劣勢で終盤を迎えます。7回以降はリズムの良い本来のピッチングを見せてくれた佐野投手。2回から6回まで毎回失点をしていた東海大甲府にとって、この投球が打線に与える影響は絶大でした。もちろん6点差を余裕と見て先発・本間を一時降板させた聖光の継投ミスが重なったのが大きかったわけですが、7回の攻撃で2-8をあっという間に6-8にして追い上げムード。9回裏2点差で迎える時は福島の29年ぶりベスト8より「佐野投手のピッチングをもう一度観たい」という気持ちが強かったと思います。そして同点のランナーを出した後、どう攻めるのかなと思ったら、3番清水の劇的なサヨナラ3ランで一気に終了。これには驚いた。かくして東海大甲府・19年ぶりベスト8。次回の天理戦、打線もここ一番で畳み掛けられますし佐野投手の先発ならきっと期待できます。一方、あと一歩でベスト8を逸した聖光学院。東北旋風と言われながら、春はベスト8、夏はベスト16で残っていた3校が相次いで姿を消しました。春はメガネッシュも同じくサヨナラ3ランを浴び苦い敗戦を喫しています。ひと頃に比べれば確かにレベルは上がってきていますが、同時にまだ“何か足りない”んだなということを感じます。ここぞという時の勝負強さ辺りでしょうか。思えば開幕戦の青森山田高も紙一重の試合だったものな*2。
- 第12日《1回戦》
- 第4試合: ○東海大甲府(山梨) 9x - 8 聖光学院(福島)●
■第12日目終了/ベスト8
- 東ブロック⑦
- 西ブロック②
- 北陸・近畿①
- 天理(奈良)☆☆☆
- 中国
- 四国①
- 済美(愛媛)☆☆
- 九州・沖縄
- 第13日《準々決勝》
- 第1試合: 中京大中京(愛知) 10:00 済美(愛媛)
第2試合: 横浜(神奈川) 12:30 駒大苫小牧(南北海道) - 第14日《準々決勝》
- 第1試合: 東海大甲府(山梨) 10:00 天理(奈良)
第2試合: 修徳(東東京) 12:30 千葉経大附(千葉)