散ったナゴヤの夢の痕、片隅に咲いた一輪の花
- 註:この記事は11/09に追記しました。リアルタイムの記載ではありませんので悪しからず。
第Ⅶ戦〈FINAL〉〜ナゴヤドーム(LIONS日本一−CD3勝)
西武 0 0 5 0 0 1 1 0 0 =7
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 2 =2
勝:石井貴 負:ドミンゴ・グスマン
【西武】 石井貴、長田、松坂大、豊田
【中日】 ドミンゴ、山井、岡本、平井、高橋聡、岩瀬
◆本塁打 カブレラ(3回表=山井、2ラン)、平尾(7回表=平井、ソロ)
第3戦の岡本続投事件から川*’ー’)←高橋愛のAAを持ち出してまで日本シリーズのマウンドに立つその日を切望してきた投手・この名は高橋聡文。投手陣が崩壊し日本一が遠のく中、登板の機会が回ってきたのは7-0と絶望的なまでに点差が開いた7回、4番手としてマウンドに上がった平井正史が平尾に一発を献上後、二死を取りLIONS伊東監督が左の代打・石井義人を告げた場面だった。
ドラゴンズのピッチャー、平井に代わりまして高橋聡文
9番・ピッチャー、高橋。背番号67
川*’ー’)<あっしの出番やよ〜
第3戦とほぼ同じケース*1、もう九分九厘勝利を手中に入れた戦況でわざわざ石井義を出してきたのは高橋の出番を作るための敵将・伊東勤の情けかどうかは置いといて高橋に代わったのを見てすかさず西武ベンチは石井義に代打の代打・右の切り札犬伏起用。FDH戦の立役者・犬伏を見事三ゴロに打ち取り、楽な場面とはいえ無難にリリーフを成功させた。
川*’ー’)<あっしはこの日のために準備を重ねてきましたやよ。まずはうまくやったがし。
7回ウラ、ドラゴンズの攻撃は8番の森で終了し、9番の高橋聡文までは回らず。8回の先頭が左の小関という幸運も重なり8回も続投することに。1番から始まる打順を三者凡退に抑え、これ以上の失点を許さず、9回センパイ左腕の神・岩瀬にバトンをつないだ。ちなみに高橋が8回表好投を見せたマウンドにはそのウラ・松坂大輔が上がっている。
川*’ー’)<日本シリーズの舞台に恥じない投球が出来てホッとしてますやよ。
川*’−’)<でも負けたがし。ここまで闘ってきた西武さんにはおめでとうを言いたいんやけど相手チームの胴上げを眼の前で見るのは非常に心苦かったやよ。
1試合のみの投球成績だけで言うのもアレですが、もっと早いうちから試運転させておけば、十分戦力になったと思います。ただ①西武のレギュラーに強力な左打者がいなかったこと、②首脳陣の若い高橋への信頼が若干足りなかったことという不利な条件下、久本も小笠原も長峰も山北*2も平松も登板機会のなかった中で岩瀬、山本昌とともにマウンドを経験した左腕に名を連ねたことは高橋にとっても良い経験になったでしょう。日本シリーズに負けた直後は全てが無に帰したような気分が体に心に充満しますが、決してこんなことはありません。もう来季へ向けての左腕の競争は日本シリーズが終了した瞬間に号砲ですから、気を抜いてはなりませんよ、高橋投手。
川*’ー’)<来年は常に一軍で、監督さんや森さん(繁和コーチ)の信頼を得て、安心してどんな場面でも使ってもらえる投手になるのが目標やよ。
ノノ*^ー^)<来年は交流戦もあるから、西武ライオンズとの再戦の機会もバッチリ用意されてるよ。
川*’ー’)=3<オフもしっかり鍛えるやよー
しかし皮肉なものです。見たい投手がなかなか出てこない。散々焦らされた末、結局その投手を見るには見られたが既にその時、チームは敗退を覚悟しなければならない戦況にあった…同じようなことがこの夏にもありました。d:id:ayana23:20040817のこと。忘れもしない東北高校・メガネッシュ*3の雨の延長戦の登板の時のことだ。彼の方が状況はもっと厳しく、というか泣けてくるほど悲惨で先発も噂されながら、たった1/3回、12球で甲子園を去っていった。どうしてこれほど推し投手の登板とチームの勝利は表裏一体であるかのように同時に成立することが叶わないのか。まあ推しメンのパートが少ないのに大ヒットした娘。のシングルとか考えれば、野球に限ったことではないようですね。メガネッシュは元気にしてるかな?大学で実績を重ねて、いずれはプロで・・・
川*’ー’)<待ってるやよ〜
[完]