嗚呼、懐かしき亜弥の香り。

少し前のMDをあさっていたら、松浦亜弥の5thシングル「桃色片想い(きゃたおもい)」が入ってたので、久々に聴いてみた。何だか当時感じた以上にいい曲だと思った。何度もリピートしても飽き足らず、更に松浦シングルMクリップス①まで取り出してずっと観ていた。いや〜松浦亜弥15歳のハッチャケ感、若いね。胸を手頃だし。松浦はデビュー以来ソロ一貫だから一見変化を感じないけど、出したシングル15枚随分歴史が積み重なったものだ。自分が鈴木あみ活動停止から藤本美貴のブレイクまで期間、松浦を激しく推していたことすら忘れるくらいに。美少女日記*1で地味だけど芯の強そうな子だなと感じたのはちょうど4年前ですか。デビューした頃は文字通り、モー娘。の妹分で“トロピカ〜ル 恋して〜る”だなんて「この子大丈夫かな」とか三人祭で石川梨華加護亜依と組ませてもらって「おお、やったな」とかね。2001年の秋に“LOVE 涙色”でブレイクした時は驚きと喜びで、“100回のKISS”は成長を感じる、歌も衣装も最強な今でもイチバン好きな曲。紅白初出場にアルバム“ファーストKISS”瞬く間にハロプロのソロ第一人者の座を手にした。翌年藤本美貴もソロとして活躍、後に松浦と別の道を歩むものの“あやみき”“ごまっとう”の期待が今でも寄せられているのは周知の通り。
ソロはピンでやってる分成長が早いと言うが、見ている方もその怒濤の勢いに惹き付けられる様に無限の期待を抱き、日々のステップを楽しむことが出来る。娘。の中でいつとも知れぬ自分の推しメンの台頭を待つもどかしさとは好対照である。そんな“推すなら断固ソロ主義”を掲げていた私だったが2003年藤本美貴の娘。入り以降はめっきりトーンダウンし、娘。の6期メンバー亀井絵里推しに落ち着いている。現在ハロプロはともに2001年デビューの松浦亜弥後藤真希の2トップだ。ソロ4年目の松浦と娘。時代からソロ兼任の後藤、ともに今年も順調にリリースを重ね実績は十分と言える。ただ2001年の松浦や2002年の藤本で味わった胸のトキメキ―遠い記憶は得難いものになってしまった。理由は当然UFAが松浦・藤本に次ぐ存在を作ろうとして来なかったからに他ならない。それがなかったおかげで今も後藤・松浦…と来て次に美貴帝の名を挙げて「ごまっとう」を叫んでくれる人がいるから強ち悪いことではないが、生え抜きのソロが松浦しかおらず今後もソロ枠が娘。の天下り先と相場が決まってしまうとすればそれは由々しき問題だ。
筆者は2003年以降はすっかり第一級のアイドルに成長した松浦亜弥を見送る形で、円満に推しから退いた*2が、“あやみき”“ごまっとう”とくれば懐かしさとともに松浦への興味もまたこみ上げてくる。今の松浦に必要なのは“良曲”に恵まれ、極端にクセのある歌唱をしないことだ。森高千里のカバー『渡良瀬橋』の評価は上々だが1年目のオリジナル曲と比べればまだまだ。先日発売の代々木ライブDVDの曲リストも見たが、デビューの頃の曲がメドレー扱いなんて悲しいぞ。2005年のあややは原点に戻って“楽曲”で勝負だ!ソロの新星誕生は美貴様を差し置いて抜け駆けは困るのでしばらく却下。まずは大晦日ごまっとう」で楽しい年越しをしたいな。

*1:正式には「美・少女日記」DVD化に当たり本人の曲に差し替えられたらしいが、TV放送時のOP曲・Something ELse「磁石」が少女・松浦のノスタルジックな佇まいに絶妙にフィットしていた。今でもこの曲を聴くと当時の松浦が思い出される。

*2:決して嫌いになったわけじゃないです。強いて言えばラジオ番組が矢口真里の番組の内部に入ったのが痛かった。