おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜 第15話「活躍できたらイイナ!」

恐るべし!言論統制国家マリーランド

今回あれっ?と思った人も多いでしょう。マイメロに使役されることは無理矢理メロディマークを貼り付けられて、つけられる側は大迷惑とかカワイソス的な目で見られ、無機物がほとんどだったにも関わらず1期の終盤にはフラットまたかwとか王様まで対象にされてしまうのでした。
最終的に国家をバンカーにする失政、ドリアン大臣が国家転覆をねらう現状に自分が通称ごときに使役されたとあれば自分の座が危ないと感じた王様夫妻はマイメロを国家を救った英雄に仕立て上げ、マイメロに使役いやむしろ御呼ばれされることは悦び、むしろ快楽であると国内中に触れ回ったのでした。そしてカードの引きで国民から助っ人を召喚するシステムを導入、解決法の幅の狭さにウサミミ仮面しか期待しなくなった視聴者をよそに、マ界国民は我も我も呼ばれたいと上手い具合に洗脳されているのでした。でも実は引かれるカードなんぞいかさまでちゃんと主人公様の家族と王族が優先されていて、叛乱の恐れのある大臣はしっかり干してあるということです。多分この裏設定はあります。だってメロディキャンディが頬も落ちる味だなんて冗談もカンベンしてくれよ。あんなに働かせて報酬飴一個かよwって誰もが思っていたのに、論の捻じ曲げもここまでくると某経済制裁対象国クラスですよ。
でそのとばっちりを喰らったリズムくん。家族の中で唯一呼ばれていないことが気に入らないようです。
ママ「あれは未成年にはまだ早い快楽なのよ」(メロディキャンディ=おとなのふりかけ論)
リズム「うるさい!僕はもう立派な成年だやい!」
こんな会話が挟まると面白かったのですが、超ガキンチョのリズムくんでも通称様(31歳)の弟だから推定年齢は20代後半くらいなのです。しかし家族は弟はリズムくんと呼ぶのになんで姉貴はメロディちゃんと呼ばないのかこの扱いの差は何なんでしょう。ここで話を進めるために召喚の権利は総ての人民が持ち得るものである(メロディキャンディ=ガキでも味わえるよ論)がクマーとクロミーズ4によってリズムくんに伝えられ、彼を怒らせます。ここでピアノちゃんが普通にマリーランドにいて話聞いてるんですが、人間界とマ界をテレポートレベルで自由に往来している彼女(柊先輩も傘で来るのかw)からすれば
ピアノ「あぁぱ〜めぇ〜(行き来すらマイメロ頼みかよwこんな小さなことで乱闘かよw全くついていけないね君たちには。美紀ちゃんとこでも行こうかな)」
と思ってるように私には見えました。ちなみにクマ君は自慢したのに泣かされるというスネオ+のび太の二役を演じていました(体はジャイアン級)。あまりに不遇を嘆き王様に直訴に上がるリズムくん。王様は英雄・マイメロディの弟君とあっては邪険に扱えず、御呼ばれされた立場が逆に怒りを買ってしまい止めることが出来ません。ここでこちらは意図的に干されているドリアン大臣の登場です。同じ立場の大臣はオトナが子供を諭す論理で見事にリズムくんを勇気付けます(メロディキャンディ=レアな行列のできる味だよ論)しかし大臣はもう出て来たばっかの頃の人格者じゃあなかったのよんということでぶっ壊れる。あの炎は御呼ばれへの異様な執着と見せて、実は玉座へキング・ドリアンの王権転覆へ向かっているのです。しかしあそこまで理性を欠いては王様の思うツボにはまり一生据え置き下手すれば失脚が彼の運命の先待っているようにしか思えないのでした。王様に運命を弄ばれる報われない哀れな男ドリアン×柊恵一。あのふたりが見事に佇むラスト。今回はいろいろネタ展開してくれたわけですが、あのアイディアが先にあって逆順にネタこさえて行った様に感じました。

柊恵一

恵一さんの出番は少なかった。王妃様への誘惑とか全盛期の彼ならきっと成功したはずだ。弟を吹っ飛ばして欲しいは視聴者的には前向きな夢なんだけど。スタンプカードとか音符もそうだけどスタッフは先を見据えた勘定が好きだ。といったところで今後ウサミミの出番が密になるか疎になるかははっきりしていない。ここまでは15−3で2割に止まっているダメ打者なので彼の決意表明に期待しましょう。諦めが覚悟に変わったような気がした、とはこのことだな。