ef - a tale of memories. 第9話「forget me not」

最後景ちゃんが事後の現場を目撃したのか…同じ屋根の下でヤッてしまうってどんだけルーズなんだよ。まあエロゲの主人公にはよくある話なのか、じゅて〜む、キス即アレって。だから誠みたくなっても誰も同情しないのかもな。しかし展開が早い。2週前まではみやみやが圧倒的不利だったのに、だんご大家族テレホンカードで形勢逆転(携帯捨てても広野君のTELはメモしておいたんだな)。景ちゃんは8話ではしっかりみやみやを遠ざけていたのに、ビデオ男なんぞに付き合ってるから…しかもお兄ちゃんとかそういうのじゃ、とか照れてる場合ではなかった。これと99件一括消去のツケですか。この作品は予告が次回のシーンを一切流さずキレイな一枚絵なのであまり想像つかないけど、まあ間違いなく修羅場。景ちゃんはお兄ちゃんをも憎んでしまうのか?まさかみやみやの中に誰か宿ったりしてないよな。
一方前話でデータが飛んだ千尋は4年間繋げていた記憶が消え、4年前の状態に戻っていた。取り乱しヤンデレに足を踏み入れそうな場面もあったが、日記とレンジ君のお蔭で意外に早い回復を見せた。日記にその時の気持ちを毎日書き留めておく事って大事なんだな。記憶が変われば人格も変わるのかというなかなか学術的な深い話までしているし、千尋の設定自体、テーマの題材としては映画にもできる純愛ものあっちサイドと並行してやるのが勿体無いくらい。ただ千尋のレンジ君を好きだった頃の自分を取り戻ろうとする姿はレンジ君にとってあまりに儚く見えたのかも知れない。メガネ男に突っかかってまでして自分で選んだ道だが、彼もまた病み始めていた。―そして浜辺に残っていた砂の城になぜ千尋の記憶より長くお前が残っているのかと八つ当たりし自分も壊れる。
砂の城「おいおい俺だって辛うじてここまで残ってきたんだぞ。千尋のことは気の毒だが俺だって海が荒れて高波が来るか、大雨に打たれるかで無くなってしまうんだ。元に戻ることだって無い。なのになぜにお前に壊されなくては…いや私は消える身だからもういいんだ。だがお前は心を強く持て。もし完全に壊れてしまったらチンも出来なくなってしまうからな」

砂の城の言い分はさておき、レンジ君は純粋で優しくで本当に人間として好きです。でもだからこそ今後も千尋に向かう合い続けることで彼がどうにかなってしまわないか心配です。もしかしたらあからさまなみやみや、景、広野の三角関係よりも千尋とレンジ君のほうに悲劇的な結末が待っているのではないかとさえ私は思っています。
また話の筋とは別に今回はみやみや×広野君の夜のキスシーンではI'm here(ED1)のアレンジ、千尋とレンジ君のシーンでは夕日でOP曲のアレンジが流れ背景も素晴らしく、とても美しい演出が絶品でした。