中日・川相2軍監督、まさかの退団通告に「それ…なんの冗談?」

http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20100929004.html
公式戦も残り1試合となり、阪神の動向を見守っているドラゴンズですが、非常に残念のニュースが入ってきました。
円満な退団ではないこと、優勝したとしても喜びを分かち合えないこと、そしてドラゴンズでの川相さんの指導者としてのキャリアが終わってしまったこと、どれも簡単には受け入れがたい現実です。
なぜこのようなことになってしまったのか?やはり今季の2軍への異動は閑職に追いやる意味合いのものだったのかと思うと慙愧に堪えません。
誰もが認めるバントの神様川相昌弘選手がドラゴンズに来てくれたのは2004年。きっかけは讀賣のお家騒動でした。急遽原から不仲の堀内に監督が代わり、原続投の前提でコーチに内定していた川相選手が不信感を持って要請を蹴り現役続行、就任したばかりの落合監督が拾ったというものでした。
中日ではさっそくピンチバンターやファイナルフォーメーションの一員として欠かせない存在に。思えばこのブログの初エントリーも川相選手の話題でした。2004年は見事にリーグ優勝。讀賣への逆襲を果たしたことは痛快でもありました。
その後堀内が讀賣監督を2年で降り原が再登板、3年現役を務め2006年に余力を残して引退といつでも讀賣にコーチとして復帰するタイミングはありましたが、それでも6年間中日の選手・1軍内野守備走塁コーチ・2軍監督として単身赴任も厭わず、尽くしてくれたのに…
本人が関東に戻ることを望んだのでもないのに、みすみす国宝級の人材を手放すのは愚かとしか言いようがないです。しかも川相内野守備コーチが抜けた一軍ではミスター失策・森野が19失策、それを上回る失策王があろうことか遊撃に転向した荒木の20、ブランコも14とまさに失策王国。正直優勝云々を語るチームの数字ではないし、今年の責任者(おそらく辻)は当然更迭、川相コーチを復帰させるべきだったはずでしょう。落合がひたすら荒木と井端の入れ替えに拘り、無理やりコンバートした(結果、二塁堂上直−遊撃荒木の並み以下の二遊間誕生)ことも影響があるのかも知れません。また2軍は4位だったとか云う成績より育成で判断するものだし、まだ1年目。2軍の若手にしてもいい影響を受け始めてこれから芽が出るという選手もいたでしょうに。
やっかみついでではないですが、今年は仮に優勝しても強さを感じない部分は多いです。ビジターで大負け、ヤクルトに大負け、神宮ではいつも覇気なし。26日の神宮での最終戦生観戦はまたしても最悪そのもの。今年勝ち試合を観るラストチャンスに賭けたものの、1回満塁のチャンスを潰すと、すぐ逆転を許し、以後打線は沈黙、雨に降られるは、マートンに続いて青木にプロ野球史上初1シーズン2人に対しHRでの被200本安打を達成するわ、優勝を目前に控えているチームの勢いやモチベーションが見られないのが、極めて残念でした。
マジック8で自力優勝の可能性を持つ阪神が昨日讀賣に敗れ、リーグ優勝は濃厚となっていますが、CS、日本シリーズで通用する力はあるのか。結果次第では優勝の陰に隠れている襤褸の部分が晒されることでしょう。少なくとも退団する川相さんをがっかりさせぬようなプレイは心掛けて欲しいものです。
まだ納得したわけではないですが、川相2軍監督、お疲れ様でした、中日を強くしてくれてありがとうと伝えたい。できれば讀賣じゃないところでまたプロ野球に携わってほしいです。