佐野投手投打に奮闘/千葉経大付、またもや逆転ベスト4―第86回大会・14日目②
高校野球ファンの皆さん、こんばんは。ベスト4が決定し甲子園の熱戦も大詰めが近くなって参りました。
- 第14日《準々決勝》
- 第1試合: ○東海大甲府(山梨) 10 - 3 天理(奈良)●
第2試合: ●修徳(東東京) 2 - 4 千葉経大附(千葉)○
第1試合、上の時点ではまた接戦になる可能性もありましたが、5回表に東海大甲府が宮地、佐野のタイムリーなどで5点を取って突き放し、ある程度の点差がつきました。が、3回戦で聖光学院(福島)から6点差をひっくり返した東海大甲府。その逆をされるまじと非常に流れを大事にした試合運びをしました。村中監督は「5点取られたら代えるつもりでいた」と自軍が有利な状態での投手交代を避け、佐野投手は9回を一人で投げ抜きました。おかげで133球の熱投を満喫できました。打っては7番で5打数5安打、マウンドで何度も声を出す姿が印象的でした。佐野恵太投手、今回の活躍で少し有名になってくれていると嬉しいですね。
ベスト8で敗退となった天理高校、投手の出来・ショートの守備など差は出てしまいましたが、登録選手18人を全部使い切った森川監督の采配はある意味見事でした。
第2試合、3回戦で雨の中、東北高校を破って晴れ渡る甲子園に再び登場の千葉経大付。先日は東北高校サイドから観ていて、「ああ、やられた」という感じだったので、正直今日負けることがあったら承知しないぞと思ってましたが、見事に勝ちましたね。強いです。打のヒーローは東北戦、ショートでいい守りをしてるなと感じた井原主将でした。投手はもちろん左腕エースのサクちゃんもとい父子鷹・松本啓二朗投手。段々風格が出てきました。明日は「魔法」こと済美戦。春にメガネッシュを打ち砕いた済美とはいえ、夏にダルビッシュを捕えた千葉経大附は侮れない相手ですぞ。
■第14日目終了/ベスト4が決定!
- 東ブロック④
- 北海道①
- 駒大苫小牧(南北海道)☆☆☆
- 東北
- 関東・甲信越②
- 千葉経大付(千葉)☆☆☆☆ 東海大甲府(山梨)☆☆☆☆
- 東海
- 西ブロック①
- 北陸・近畿
- 中国
- 四国①
- 済美(愛媛)☆☆☆
- 九州・沖縄
数年前から選手の体調を考慮との名目で、準々決勝が2日に分けて行われますが、準決勝まで1日空くチームと連戦となるチーム、有利・不利の差は広がったりしないものなんでしょうか。4強の激突、済美と駒大苫小牧が若干優位に感じてしまいますが。今日投げた東海大甲府・佐野投手、千葉経大附・松本投手が勝敗のカギを握っていると思うので、二人が果たして先発で登板するのか要注目です。