おねがいマイメロディ 第46話「一発パンチできたらイイナ!」

白山十三(黒音符銀行頭取)地球を救った歌の前に沈む。
いい話だったね〜!Aパートは歌ちゃんを元気づけるという名目の宴会が開かれ、夢野家にマリーランドから王夫妻、バク父子と弟達、ひつじさんが参戦。いままで45話で積み上げてきた濃いキャラクター達が珠玉のネタの数々…しかし歌ちゃんがこの状態で笑うはずもなく、むしろやってる人が楽しんでいるだけ。まあいつものことだな。いつもと違うのはマイメロがおとなしく内職してたことか。ここでマリーランドのママンネタが出したら虹色の糸が切れちゃうから。そういえば小暮が柊とキスしてもフラットとの関係は特に変わってなかった。
奏姉はだから柊はやめとけってあれほど言ったのにと嗜めます。小暮がアイツはクロミとつるんでいるぞ、あいつは敵だ!そして俺の元へと言ったこと(実際証明され小暮名誉回復、代償として恵一さんとキス)が話のカギとなってますが、奏姉はもう初期の頃から自分の経験からして柊はやめたほうがいいと言って、ミーハーな歌ちゃんを見ては呆れていたのでした。とはいえ妹が捧げた愛は愛、結果は結果。姉としてのフォローを忘れない、そしてどんな芸よりも歌がいつもの顔に戻す術を知っていた心優しき奏姉でした。

不死身の敵に挑む

歌を励まし隊には宴会班と報復班がいたようで、報復の特命を受け、柊変態を家の前で待ち伏せするのは我らがエアマスター・藤崎真菜。この日のために塩田会長と二人三脚でトレーニングを積んできた藤崎は32話以来の再戦に闘志を燃やす。今回は衣装も万全だし、秘技も用意している。歌の仇はとりますよと熱くコメント。さあトリノより熱い戦いのゴングが鳴った!両者一歩も譲りません。このままだと体力で柊有利かぁーーっとここで藤崎の胸から小次郎が飛び出した!!柊のフェイントを突き顔に引っ付いたぞ!37話で擬人化した藤崎と相思相愛の小次郎が奮闘、柊に隙ができて…今やー!!飛び出す駆パンチって愛の鉄拳が突き刺さり畳み掛ける真菜の攻撃が柊の頬を裂く。飛び出す駆パンチが26話・飛び出すフラット君パンチ@マイメロのパンチ受けてみる?の応用だったり、恵一さんの血の演出が43話でストラディバリ(3億)を壊した時飛び散ったもので受けたモノを彷彿、但し今回は右頬と連続技=細かいネタ投下。「イケメン」の顔に傷を負わせた真菜と駆の喜びようといったら普通ありえないな。

怒れる歌リミットブレイク

顔の傷で本気を出した恵一さん。手加減なく真菜、駆に小次郎まで容赦なく痛みつけます。マジになっちゃってさー。真菜の「十分やないやんか会長…」って台詞が熱い。勝者柊で終わりかと思ったら琴タンが柊変態に捨て身の噛み付き「ガゥ〜真菜ちゃん達を虐めるなー」なぜ恐竜コスのまま演じてるんだい琴タン?いたいけな幼女を突き飛ばす変態の図。この瞬間、恵一さんは世界を敵に回しました。その代弁者は奏姉だ。中学の時同じクラスだった夢野奏よって5年も10年も会ってなかったみたい。ラブレターネタとバレンタインネタ。

  • 受け取ったラブレター
    • 柊恵一:いつも同じ返事。執事さんが代筆。
    • 桜塚美紀:いつも新作の難解電波ポエム。ひつじさんが協力。
  • バレンタインのチョコ
    • 柊恵一:「バレンタイン…くだらん。僕は商売目当ての風習には一切関わらないことにしている。職員室にすべて回しているので、そちらに渡してくれないか。一口でいいから?…断る。セバスチャン、先生方へのお茶菓子だ。熨斗をつけてお贈りしろ…(以下略)」
    • このトラックがバレンタイン・キッス(柊恵一 with 夢ヶ丘学園中等部)のメッセージトラックに収録されて、C/Wが「当たって砕けてゴートゥーヘヴン」(桜塚美紀=多分本命チョコを渡すときの玉砕覚悟のドキドキ感を電波ポエムに変換したポップ・チューン)となって発売されたらイイナ!インターチャネルさん、もっともーっと おねがい

三億のヴァイオリンぶっ壊した恵一さんのことだから、ただ人の好意もゴミ箱行きになりかねないと思ったが彼なりに誠意はあるのね。しかし乙女に集団攻撃を喰らわす今のDS恵一にもはや誠意はない。メロディヴァイオリンの弓に電撃の効果があるらしく乙女達を攻撃、ここで歌が立ち塞がる、怒りがエネルギー源なのか意外と元気。ここからはこれ最終回じゃないの?ってノリで楽しめた。言葉の応酬に無限の電撃の柊、「ちょっと待ちなさいよ!」ついにキレる歌(種割れ)は先輩はかわいそうな人です発言。
先輩のバカ!

バカキタ―!!歌ちゃんの絶交宣言。絶対止めてみせるって言ったけど恵一さんが止まったところで、もう柊×歌はなさそうだ。この二週でプッツリ切れちゃった。

虹糸&歌駆復縁とさよならマイメロちゅわん

ここまででごちそうさま、マイメロ?あ、いたね。白山に捕まったの。という感じでも一応主役で、設定のこともあるので話続行、そしてラスボスは白山巨大ネズミ!クロミは黒♪99リーチのところで手堅く黒音符銀行こと白山十三をターゲットに選び、魔法をかけていた。普通なら九分九厘黒♪で100OVERできるかどうかなんて愚問だが、終盤に来てこの白山の厄介な設定を、何とか克服すべきと思ったスタッフはさすがだな。ここから王道の感動話となり、歌とマイメロの今までずっと切れかかっていたような気がする虹色の絆はここで堅く結ばれた。感動話には欠かせないキラーソングとなった「シアワセの羽」に白山頭取は退陣を決意。完全に最終戦争の犠牲になった形の白山。追い込まれフェードアウトしていく姿はどこかせつなかったな…これからは妄想の世界に生きるのだろうか。

示される世界

そのあとの夢野家を見ると、柊とか白山とか独りで余計せつないね。歌と駆は夫婦みたいになってるしすごく対照的。ホントはみんな独りなのにね。今回の脚本は第3クールを支えた江夏由結。この46話、33話「みんな来てくれたらイイナ!」に近い印象だが、共通のエッセンスとして家族・友人みんなから愛される夢野歌像を挙げたい*1。トータルではミーハー若しくは感情的、気ままなイメージが強い夢野さん。でもその周りにはいつも人がいて、激しく泣いたり落ち込んだりすればみんなが気にして守ってくれる。どうしてダークパワーなんて欲しがるか満たされている夢野さんにはわからないんだな。恵一さんも一時は夢野さんの捕らえどころのない魅力に興味を抱いたこともあったのだがね、もう引き返すことはできませんか?

今日の一言

フラット君「今だって歌ちゃんの分も頑張るってマイメロひとりで戦ってるんだよ
なにこの違和感ある台詞

*1:36話「地球が救えたらイイナ!」もカオスっ気が強いけどそういう要素は十分見て取れる。