金色のコルダ〜primo passo〜Opus 19「失くした心のパヴァーヌ」Opus 20「涙色のロンド」

先週は日野ちゃんの引退と柚木の留学で二人が4セレに出られないことが伝言ゲームのように知れ渡る話。誰一人出口が見つからない心の迷いが丹念に描かれていた。「萎れた花を見ると水をやりたくなる」by屋上の黒柚木も再び登場。

他人を欺くより自分を欺く方が難しい。by柚木梓馬

みんなを騙すのは止めよう、と不退転の決意をし、ヴァイオリンをリリに返そうとする日野ちゃん。でも後戻りするにはあまりにも行き過ぎていた。先週は周りに与えていた影響がクローズアップされていたが今夜は自分自身がもう離れられなくなっていることに向き合い、涙が止まらず、躊躇すらも超えて語りかけた…「また弾いてもいいかな」と。
「いいとも!」ばいばいヴァイオリンから一転、再びヴァイオリンに復帰する日野ちゃん、陽気に次回予告にも帰ってきた日野ちゃんだが、未だこれは精神論のレベルで整理出来たという話。コルダ=弦で絆にも喩えるそうだが、これからは金色じゃないコルダを奏でることになる日野ちゃんは、魔法抜きの力で今の周りに感銘を与えて来た自分ではない本来の自分を割り切って出していけるのか?当然これまでとこれからの実力差もとい辞めてれば隠し切れていたはずの嘘を指摘されることも目に見えているが、それでもこの選択でいいと本当に言えるのだろうな?
音楽を嗜むのも善し、上手い下手関係なく楽しむのも善し、でも実際は技術の取得や毎日の練習がその全てだったり必ずしも華やかなイメージとはマッチしないむしろ地味で泥臭くそれでいて崇高なものだ。だから音楽をナメてはイカン。それを踏まえた上で来週以降の日野ちゃんに刮目!アルデンテといこう。
今日は出番が少なかった柚木様、含蓄ある言葉を残されたが、もう留学への諦めにも似た想いは翻意とはいかないのだろうか。みんな柚木様の4セレ出場そしてV2をむしろフルートの甘い音色を…否、その裏に秘めた黒柚木の辛口な言葉責めを待っていると思うぞ!