おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜最終話(52)「夢がかなったらイイナ!」FINAL PLUS『渾身のドリームパワーで最後の感想!流れ星は嘘つかない、待った小暮は家康か』

先週51話が終わったとき、あまりのスッキリ感にいい最終回を見たな。52話は蛇足じゃね?と思って感想にも書きました。でもあとから巡回すると51話で柊兄弟を丸く収めて、もうひとつの拗れた関係、物語のベースを作ってきたマイメロクロミの関係に一話を残すというのはラスボスクロミという意外性もあり、非常に気の利いた筋書きだと肯定的な意見を目にしました。私もなるほど一理あるなと思い、今日もそう思いながら見ていました、終わり3分前まではね!やっぱり蛇足でした。
先週終わった時点で恋愛の結論はないのかと言いましたが、それにはしっかり応えてくれました。山田隆司氏はホントに気が利くよ。でもね、先週終わった時点ではもう絶対【◎柊恵一 ○三期へ繰越 △柊潤 ×小暮駆】って思ってたから、信じてたから!小暮はウサミミ仮面の正体が割れてからは劣勢だと思ってたんだけどなー。恵一さんに露骨な落ち度があったとは思えないし。歌ちゃんは妹だからって社交辞令でやんわりだったけど、もちろんそれはそれ、他にちゃんとした理由がある。裸でヴァイオリンを弾く人なんてヤ!とか(なわけない)恵一がダーちゃんもろともクロミを消すのを躊躇ったからクロミに嫉妬とか(歌ちゃんクルミ・ヌイ知ってるし)私だけを見てくれないの?ってか。この場面、なぜか小暮もクロミを助けようと名乗り出てます。この流れは不自然なフォローだったからアリかも知れない。歌ちゃんにはガッカリだけど。
でも結局は二年間の累積で小暮が上回ったということ。やっぱりコツコツ積み上げていたよな。私みたいにどうも釈然といかない人はくるシャ41話を復習するといいかも。これは小暮にとってようやく勇気を振り絞って歌ちゃんに告白できたという大きな意味を待つ話。ここで歌ちゃんが答えを出しておけば例え同じ答えでもすんなり受け入れただろう。ところが告白後、潤の告白と黒化、恵一さんの夢と心の解放、ダークパワーをめぐる騒乱などなんかかんやあってなんと返事まで11週かかってしまった。11週ってハンパな長さじゃないぞ!待つと言って本当に待った駆はやはり褒めるべき、か…でもこれだけ返事なければ一番もう駄目だなと思ってたのは駆かもしれない。毎日眠れぬ晩を過ごしては布団が…とか。
ただね、恵一は潤が別の次元で戦ってる一方で、二年続けて夢防衛少女隊に混じってフラットと一緒に正義を振りかざして歌ちゃんの騎士でいれば結果オーライというのは上手く言えないけど何か微妙。あとはもっと早くやるチャンスあっただろ!ってこと。流れ星の時、山本君の告白の時、誕生日の時、恵一ショックで歌ちゃんが落ち込んだとき(全部無印)紳士なことは罪だ、男は皆獣なんだから!そしてよりによって恵一さんの気持ちが最高潮に来た時に、これだよ。世知辛い世の中だぜ…
まとめ。結論を二人に絞ります。一つは無印20話の流れ星フラグ。本当は憧れの(当時)柊先輩と一緒に流れ星を見るはずだった歌ちゃん。しかし夢の扉が開いたことで亡霊カオスで歌ちゃんは恵一さんの元へ行くこと叶わず運命のいたずらなのか助けてくれた小暮と流れで星を見ちゃうことに。思えばこの時開いた夢のトビラって小暮の夢だったのかもな、その設定を引き継いでいろんなエピソードが出来て今回晴れて成就に至ったと。流れ星フラグってのは本放送時から結構騒がれたネタですし、こればかりは逆らえなかったかなって思います。
二つめは二期に入ってからの歌ちゃんと恵一さんの距離が余りに遠く、なにもなさすぎたこと。最初の半年なんて、京都のお土産ネタだけだったし、その点小暮は周りに煽られながらも少しずつ歌ちゃんに相応しい男になっていったってことか。次点としてはやはり夢野家と柊家の相性の悪さってのがあって、奏×恵一然り、歌×潤然り何か個と個の関係だけじゃ説明できない交わらない縁というのがあった。琴ちゃんは潤と何もなくて良かったが、潤はバレンタインのこと謝ったのか?
恵一さんは、傷心のあまり海外と旅立ってしまいました。何かエピローグは放心状態だったんで恵一さんが飛行機に乗っていたことしか憶えてません。潤も一緒に夢ヶ丘を出て行ったんですが(これで柊家も家族の在るべき姿を取り戻すのかも知れない)、騒乱集結後の理想について以前こんなことを語っていました。

そこで仮に三期があったとしても、だ。潤には「寅さん」のススメをしておきたい。失恋してキズを隠すようにふっと旅立つ男の美学。私はある程度その下地は出来かけているように思う。潤はマジメだけど不器用、「潤君って面白いわね」で終わるキャラ。憎めはしない恋敵の存在、しかも去る為の条件として黒魔法の黒幕であることのネタバレ秒読み。元々外国から来たのだから一年で外国に帰ってもまったくおかしくないし、もし三期やるなら潤が去って恵一VS駆で純粋に歌ちゃんをめぐってヨーイドンすることこそまさに望ましいのではないか?恵一さんのウサミミの刑が解けて、「歌ちゃんは妹」という二期補正もなくなれば、仮に駆と歌ちゃんが春から付き合い始めても想いに目覚め歌ちゃんを求める恵一さんが観られてなかなか面白いんじゃないか。やや昼ドラチックになるがこれくらいしないとさすがに厳しいと思う。

ちょww笑うしかないよ(ノ∀`)だって寅次郎は恵一さんだったんだから。小暮の元へ行く歌ちゃんを目の当たりにする恵一の図なんてそのまま「男はつらいよ」だよね。二期補正解除までは上手いこと行ったんだけど、亡命しちゃったってことは「遠いヨーロッパの空の下あなたの幸せを願っております 恵一 拝」ってことか。寅さんの役回りを、イケメンにやらせるのが二年間アンチイケメン主義を貫いてきたおねがいマイメロディであり、泣かせる負け犬バクを作り上げた山田隆司イズムなんだと思います。最近ドラゴンクエスト勇者アベル伝説−のDVDを借りて観てるんですが、このシリーズ構成が山田さんだったんで、ビックリしました。オンエア見ていたとき9歳ですからね。しかもその子供が成人してマイメロに出会い感想書いてるってのが(笑)懐かしくもあり、十五年くらいでアニメのクオリティは飛躍的に上がった歴史を感じます。ちなみに女戦士デイジィが私の初恋の人でした。
最後に三期のことですが、今は頭が真っ白で何も考えていません。まさかの十五分枠に削減に加え、恵一さんもレギュラーから外れるとしたら、う〜ん考えたくないですね。こんな反響のあるアニメをなんで?って思います。ともあれ1期の最終話とは違い、2期は最終話をしっかりケリを付け悔いを残さぬ形でまとめてくれたんでそれはよかったです。来週から外伝、オムニパスみたいなもので今日が最終回という解釈も可能ですから。TX実況板も30分ラストは12スレ到達でフィナーレを迎えました。ピアノ自重(ひつじうるせぇ)→○○歳の手のひらも〜♪(年齢公表タイム)→テレビが壊れるというEDの流れが大好きでした。テレビネタでおなじみだったMARも今週で終わったそうで、ひとつの時代が終わりを告げたと言えるでしょう。