Myself;Yourself#12「赤い記憶」

若月双子、星野さんの「退場」により急に淋しくなったレギュラー陣。当然佐菜と菜々香によるいくつかの謎の回収が残りの二話に課せられたわけだが、マイユアの面白さの秘密は主役の存在感を食うほどにぶっ飛んだ取り巻きキャラの声優陣あったり、巧妙に仕組んだネタの数々だっただけに双子の駆け落ちにより戦力もダウン、これに勝るサプライズも難しく、最終盤に息切れの様相。そもそもゲーム原作先ではない分、いろいろ楽しめる要素が多かったけれども、いっぱいになってくればあとは後発のゲームでね♪という逃げ道も作れるわけで、最終話をどれだけ逃げずに作ってくれるか。
12話は佐菜と菜々香のシーンがほとんど。小清水に一切罪はないのだが、今までろくに喋ってなかったヒロインが今更べらべら喋っているのを見るとどうにも違和感があってしょうがない。菜々香といえば一話のビンタ、三話のスク水、八話の血の手紙ってとこか。なんか知らないうちにデレてたんだな。声のトーンも高くなった。夕日でトラウマ解錠(アンロック)ってどんだけだよ。全部思い出したってそれなら思い出す機会などいくらでもあったような。やっぱりセフィロスおじ様(焔に浮かぶイメージがダブる)が犯人なのか。身内が犯人なら菜々香は十分ショックだろうけど、全部思い出して真犯人を特定することが叶えば一時自分にまで向けられていた疑いが晴れるわけであるが…次回予告ナレの「こんな忌まわしい記憶ならずっと忘れたままでいたかった」が意味するものとは?名物次回予告は今週最後だったわけだが、なんとも味気なくて残念。
それより気になるのは佐菜のこと。外さない時計の謎に菜々香が踏み込んでくれたのだが、ヤツは上手く言い逃れやがった。実況板ではもう何話も前から時計の下にはリストカット痕があるってことで定説になっているけど、ここも来週ハッキリするだろう。一番の謎はどうして佐菜が親元を離れ、一人でかつていた地に舞い戻ってきたのか。特別な理由がなければ納得のいくものではない。なんかやらかしたのを隠しているんじゃないのか、と。エア電話疑惑も然り。何らかの形で菜々香の火事の件とクロスしないと残り一話でまとまる気がしないけどね、早くも本筋に関係なかった雛子回の四、六話はなんだったのかや双子にちょっと時間割き過ぎたんじゃねーのという声もチラホラ。スクイズの後番だけに一時は最終回放送も危ないか位の盛り上がりを見せたんだけど、今は地味なバッドエンドが有力。いきなり若月双子が帰ってきてみんなバンドやろうぜってなってOP曲を学祭で演奏して大団円、はないよね。あったらあったで真面目にバンドしてるダ・カーポやなぜか学祭路線に走っているシャナIIに顔向けできんよ(笑)
まあ個人的には星野さんはもったいなかったと思うね。朱里と相殺するより菜々香と争わせたかったな。ありきたりだから避けたんだろうけど。まあダメ元でアニメ史に残る最終話期待してます。