ef - a tale of memories.(終) 第12話「love」

始まる前
土曜の深夜、26:30をこんなにwktkしている自分がいるとは随分このアニメには惹かれたものだ…今日が12話広野君のほうは山場だな。今日の展開次第では29日まで帰省を延ばさなくてはいけなくなるかも。そのくらい期待が大きいってことさ。
終わった直後
工エエェェ(´Д`)ェェエエ工
今日が最終回だったのかorz聞いてないよ!なんかもったいないし、残念な終わり方です…
感想書いた後
なんかいろいろ書いているうちに落ち着いたかも。腑に落ちなかった人にも読んでいただければ…

さて、気を取り直してと。前回の千尋編の続き、日記を破り捨てた日の日記。破ったからといってつけなくなることはないのだ。
「書き間違えたので、破って捨てただけ。決して不幸なことではありません」
更に麻生蓮治という人(レンジ君)には会わないようにという但し書きを加えた。当然記憶をつないで幸せを得てもまた元に戻るから、もう苦しまないようにするための自分への警告だったのだろう。しかしここに固有名詞を載せたことが13時間後の自分へ、違うメッセージを送ってしまったのかも知れない。よしんば南千秋と同じもの頭の上に乗っけてる少年とかぼかして書けばよかった。
レンジ君はいつもの駅に行っても、小説書いた学校の食堂に行っても千尋はいない。駅でやっと会った二人だが千尋「以前お会いした方ですか?」レンジ君は逃げ出した!自分の記憶は決して消えることはないのに!火村さんは現実的なことしか言わないし、 明日なんて来ないほうがいい。しかし母親の言葉が先週の「明日は今日よりいい日かも知れないじゃないですか」千尋の笑顔に繋がって…
このセリフ、一見千尋らしくなくてレンジ君への気休めか同情くらいにしか取ってなかったのですが、これが最も千尋の生き方を支えている言葉なのかも知れないと解釈してみるとなかなかしっくりするかも知れません。彼女にとって過去となったものは灰か煙のように消えてしまう。今日と明日しか時間軸が通ってない彼女にとって、絶望の裏で切に望むこと=堂々巡りから脱するためには今日より良い明日を待つ(若しくは掴む)ことしかないから、脳とか記憶とか超越した部分で自然とそういう考えが滲み込んでいったのかも知れません。
情けは人のためならずといいますが、レンジ君が千尋にしてあげたことが、お礼のデートに繋がって更にその時千尋がふと発した言葉がレンジ君をギリギリのところで救ったのだと。
理屈で説明できるのはこの辺までで、ここからは力技に転じ徐々に最終回特有の補正がいろいろと入ってくることに。レンジ君が飛んでいる紙ヒコーキを必死に追いかけNice catch.したシーンは、どうみても紙ヒコーキなのに直感で無心に追いかけ開いたら、ちょうどデートした日の千尋とレンジ君が写った日記だったのだから、それは現実からの滑空であり最終回のハイライトそのものでした。
レンジ君は10枚くらいの日記を必死で集め(どんなバラマキクイズだよ)、駅に持っていったところ千尋はいつもの千尋に戻っていた。やっぱり忘れられなくて記憶をずっと繋いでいた。レンジ君は千尋を絶望の鎖から解いてくれてすべてが昇華していく感じ。二人の先に待っていたものはハッピーエンドだった。
Aパート終わったところでもしやと思い新聞のTV欄を見たら(終)って書いてありました
(ノ∀`)

coda. dream

Bパートはもはやエピローグ。ひろくん(元・広野君)はみやこと夫婦みたいになっていて、携帯も買い直したみたい。景ちゃんは脚も治って復帰、男に関してはキャメラの京介とこれからって感じ。千尋とラブラブなレンジ君は進路希望に小説家と。みんないつの間にか前を向いていました。しかしまさかefが「俺たちの冒険はこれからだ!」的なエンディングを迎えてしまうとは…みやみやの着信99件も、景ちゃんが事後の現場のぞいたことのショックも、千尋の記憶が一度4年分丸ごと吹っ飛んだことも全部過去の笑い話になることでしょう。最後は火村さんまでデレちゃってました。
2つの話を並行して書いた割りには11話→12のAがレンジ君×千尋だったんで、こっちがメインに出た結果、広野君は明らかに霞んだ。まあみやみやと一線越えたところでこちらは完結してるからいいんだけどね。ひとり愛を貫けなかった景ちゃんはかわいそう。女同士の対決はやっぱり惹き付ける修羅場こそ作れど、泥沼化まではさせないというのが、秋アニメの傾向だと思います。もちろん反面教師=スクイズを念頭においてのことです。
私は絶望への憧憬やいっそ消えてしまいたいと思う心地よさに引かれ、ラストまでその線で描いてくることを勝手に望んでいたのですが、みやみやの着信99件のときもだんご大家族テレカや優子さんの言葉で、消えなくて済んだように作る側は初めから誰ひとり絶望させる気はなかったのだと思います。レンジ君と千尋に関しても下げたら上げて、上げたら下げるというシンプルなスタイルに無機質な描写を添えることで二人の距離を巧妙に描いていたと。そもそも副題がa tale of memories.でキャッチコピーは「忘れたくない想い、ありますか?」だから忘れなくないという強い想いを持ち、記憶の尻尾さえ離さなければ、奇跡だって起こるんだということが伝われば胸を張って役割を遂げたと言えるのでしょうか…(ここは千尋っぽく自信なさげに読んでください)

あと今年はマイユアがどうなるかを見届けるだけ。ことさらバッドエンドを望むわけでもないけど、こちらとは違う色合いの結末は期待しています。

追記…OPのこと
誰一人砕け散らないOPに変更されていました。みんなお持ち帰り、鎖は引きちぎるみたいな。この演出は11話までのOPが砕ける脆さ=efの代名詞を示していただけに転換を印象づける効果は絶大、でもこれ一度見ただけで今日の話の7〜8割つかめた人がいたら、すごいね。歌詞が日本語だったのは最終回だから?