CLANNAD 第14話「Theory of Everything」

ことみ編最終話でしたが、涙が止まりませんでした。今も涙が止まりません。今年はなんだか涙もろいな。12話(BS-i)→13話(空き時間で録画を視聴)→14話(TBS)と3話連続で観たのも効いただろうか。
朋也をはじめ、渚や藤林姉妹の応援や励ましももちろん良かったんですがね、トランクの話がもうなんだか感極まってしまって、論文は実は生きていて、ことみはそれを見て継ぐ気になるという筋かなと思ったら、くまさんのぬいぐるみが出てきた。それがあの時の誕生日プレゼントで、メッセージが入っていて、トランクは流れ着いたとこから世界の人々を伝ってここまで辿り着いた、論文ではなくかけがえのない娘のために…そしてくまさんと共にことみの元にお父さんとお母さんが帰ってきたと思うと涙が…どうしてこんなにも止まらない。ぬいぐるみって無機的に思う人もいるでしょうけど、生きてるんですよ。ちゃんと想いとか魂みたいなものがついてると私は思っています。友達も大切だけど、自分の道を歩みだしたとき、苦しいとき、悲しい時、傍にいればきっと分かってくれるから大事にして欲しいです。ぬいぐるみと手紙はことみへ一生分の誕生日プレゼントですよ。誕生日ってもちろん生まれた人が祝われるその人の一年に一度の記念日には違いないのですが、お腹を痛めて、誕生の瞬間に立ち会った父や母にとってこれほど嬉しい日はないんだと最近になって聞いたことがあります。一ノ瀬夫妻も誕生日やプレゼント選びをしているときにそんな喜びの1ページに思いを馳せたりもしたのでしょうか。
季節は夏、すっかり明るさを取り戻したことみの前には、直ったヴァイオリンを届けに来た朋也、渚、藤林姉妹の姿があった。朋也の尽力でかつての緑を取り戻した庭の椅子にはヴァイオリンと向かい合わせにあのくまさんが座っていた。贈呈式に来るたくさんの友達を待つようにして…
こんなこと書いてまた泣いてるんだからまったくね…ひとつ13話で気になった、ことみが論文が入っていると思って封筒を燃やしたシーン。床に火が燃え移っていて、よく火事にならなくて済んだな、誰かが止めていなければ論文はおろか家どころか、ことみまで失う大惨事になってたとこだぞ。と思っていたんですが、14話でそれが明らかになった。最初に誕生日に来なかった朋也が来て、間もなく大人の人も駆けつけて事なきを得たと。ここは見逃してはならないところ。朋也はこの衝撃と多分子どもの自分にはことみに何もしてなれなかったことや多少の後ろめたさもあって、この記憶を封印し、やがて意図的に忘れたのだろうな。祐一君と同じってことだ。この記憶封印の鍵を紡ぐ過程でここまで人の心を打ち、ここまで人を泣かす話を作るんだからさすがKeyレーベルといったところだろうな。