狼と香辛料 第3話「狼と商才」

賢狼ホロの名に偽りなし、わっちマジ賢狼。ロレンスとのタッグは3話にしてもはや鉄壁。わずかな全裸回想シーンを挟んだあと、りんごを買えるだけ買って食べまくるホロ。EDとつながった程度にしか思わずに、いざ毛皮の買取交渉へ。最初の提示額は132ここからが商人の知恵比べとなるところだが、まず140、それで妥当かと思いきやホロが掛け合い、りんごの香りの話を持ち出し一気に200、すばやく210で返してお見事最初の提示から59%増で交渉成立。ああ、ウチの契約交渉の代理人にホロをというプロ野球選手もいることでしょう。ちなみに誰とは言わないが、年俸3億2000万円の選手が59%増を勝ちとると5億到達、景気のいい話であります。契約がまだの方、自費キャンプまで1週間、そろそろ切り替え時ですよ。ホロが持ち出したりんごは一部始終を見ていれば何のことはない、さっき食べてたやつの匂いつけたんですが、知恵も色気も商才のうちですから。本当に来てる奴に言いくるめられた時は畜生だけじゃなくて、やられた、一本取られたなという感情が生まれてくるものです。食い意地も愛嬌じゃで済ますところを元でどころか倍返しで還元するところも賢狼GJ。
で、貨幣の話。銀の純度で価値が上がるか下がるかは商人にとって死活問題で、情報を選別して儲けの多い換金手段とタイミングを見極めなければいけない。ゼーレンの話の真偽は?100%本当といったら信じなかったとか迂闊なことは言えぬものです。駆け引きはもう始まっている。しかしワイズとのやり取りで銀貨の価値をあの場でよく言わなかったと言うロレンスの指摘はまさにその通り。内心ヒヤヒヤしてたろうが「わかりんせん」で流したからな。前期はヤンデレでしたが、今期のキーワードは分かっている女だと思います。分かっている女はいいよ。銀貨の種類も当てっこして真剣に憶えたようだしな。現状から導かれる理に適った次の行き先。こちらも頭が研ぎ澄まされる感じすらある。テーマは地味かも知れないが、30分があっという間に過ぎるし、恋愛や世界征服より地に足がついている聡いアニメじゃ。