true tears 第11話「あなたが好きなのは私じゃない」

愛ちゃん終了のお知らせ

まあ奇を衒わず、尺も取らず一番ありがちなラインで妥協してしまったな。電話の相手が眞一郎ならまだ可能性あったんだけど、あと2話だから落とさざるを得ないか。その証拠に今回比呂美もキスしてしまったわけで、参戦するなら一度自分だけがキスした相手と言う段階で比呂美と顔あわせて欲しかったな。眞一郎のフラフラぶりからすれば二人の間を縫ってという線もあってのキスだったんじゃなかったのか?基本愛ちゃんに関しては女性の脚本家の方がプッシュしてた(特に岡田さん)んですが、監督は今ひとつ乗って来なかったと言うか…出番なしの9話と、強制終了の11話は監督の脚本だから間違いないんじゃないか。どっちに転がるか分からんけど、監督は基本比呂美推しかな。愛子に関しては、もう最後だから中の人の意向も組んで多少含みを持たせる形にしておいたということだろう。サブヒロインというポジションなのに随分損な役回りになったものだ。踊りの練習場のいつもの場所にいないカットがあったけど、そういう関係も自ら断ってしまうのね。卒業ってホントに読んで字の如くだったとは。かといってそいつの友達とまたっていうのは卒業し切れてない気もするんだけど、この問題はこれ以上引っ張っても残り二話は集中できなくて損するだけだぞという意味もあるから、どちらが最後に残るかという目線に切り替えねばなるまい。

食い下がる4番と盛り返す乃絵

一方4番はなんかしつこいです。事故って停学になった時点で比呂美との関係は切れてたと思ったのに、まだ契約とか言ってるし。力関係も8話ではヘロヘロだったのに、比呂美が眞一郎と付き合って守るものが出来た分、最初の勢いに戻ってきている。正直乃絵が今どんな状況かを知る描写=兄妹のシーンがないんで、4番は何に必死になってるのか今ひとつ分かりづらい。もう比呂美に何言っても相手にされないって分かっているのに絡む理由が。万が一眞一郎がちゃんとできなくて乃絵に逃げた場合、比呂美の相手がいなくなるからなんて無用な気回しをしてるんじゃないだろうな。
乃絵に関しては知ってか知らずか、また眞一郎の線を模索し始めている感じ。雪の中病んで一人彷徨うヒロインって自分の中でカテゴリ化されてしまっていて、受け付けないところがある。私、待ってます的な所が見え見えなところがちょっと。絵本では殺され、現実では雪の中連れ出される地べたとかいい迷惑すぎるわけだが。そういや乃絵に関しては一時期流れた「病気説」はミスリードだったのか?絵本、涙、石で書いた告白など乃絵関連で回収するべき避けて通れない問題は多いが、だからと言ってそっちに靡けばいいという問題でもないだろう。絵本の完成は随分完結を急いだ感がある。自分が雷轟丸なら乃絵の期待に応えられない的な内容だが、これが最終稿となるかどうか。

決戦は麦端祭り!正ヒロインは誰の手に

どうせなら比呂美に幸せになってもらいたいが、正直ここに来て眞一郎と付き合うことが幸せかと言うと一概に言えないとも受け取れるような描き方もされてきている。特に比呂美に言えることとしては、このまま眞一郎と一緒にいるなら絵本のタイトル見た時の反応みたいに自分から引かないことだろう。眞一郎がそういうことをしない保証は出来ないが…しかしどういう展開・結末を辿るにしても愛ちゃんみたいはやっつけで片付けられては浮かぶ瀬もない。せっかく好評で話題も集まってクライマックスを迎えるのだから、そこら辺は裏切らないでもらいたい。こういう人たちのためにも↓

正直BS11で放映されるだけでも救われていたと思ったが、これは素晴らしい真心の想像力。