true tears 第10話「全部ちゃんとするから」

とりあえず比呂美オメ!展開の速さもすごかったが、ラストああなるとはね…eufoniusの挿入歌流れた時は最終回みたいだったな。兄妹じゃない、4番とは恋愛ごっこ終了、祭りの事憶えてた、追いかけて抱き合う…凄まじいまでに比呂美エンドじゃないですか!愛ちゃん派の私も心から祝福する気持ちになれました。眞一郎はちゃんとはしてないし(これからするそうです)、最初のテーマ(涙をなくした少女の物語)もどこかへ吹っ飛んでいきましたが、見事なまでに昼ドラ路線でこのまま突き進んで行ってもらいたい。

  • 比呂美の話

しかし後3回、乃絵エンドの8話もあんなに輝いていたのにとか考えると比呂美にも一抹の不安がないとは言えないが、11話のあなたが好きなのは…も4番への言葉だと思うし、三人の中では一番似合っていると思う。引越しの話は放送前から漏れていてキミキス pure rougeの摩央姉と被ったりしてるんだが、思い込んだら吉日なのがtrue tearsの秀逸なところ。あっちは何週ももたついてるのにこっちはもう実行して、同居の主人公とも急展開だから比較にならない。しかし引越しも眞一郎の父に話して決めたことで、ママンはホントに何も言わなかったな。これありきの先週のエピソードと考えればなるほどという感じだが、嫌味一つ言わないママンはちょっと淋しい気もする。比呂美は確かに苦しかったし、眞一郎の存在が心の支えだったわけだから、美化したらイカンし今後眞一郎と比呂美の関係を優しく見守ることでママンなりの償いとなるのでしょうけど。あと写真の謎が残っているか。

  • 愛子の話

さて2週ぶりの登場で待ってました愛ちゃんですが、三代吉と正式に別れ、眞一郎の前で「卒業」宣言。やってくれましたね。正直眞一郎がダメならやっぱ三代吉とみたいな最悪のシナリオは回避できました。愛ちゃんついに終了か、残念だったね…大抵の人の感想はそんな感じかなと思いますが、潔かった分乃絵よりは優位な位置につけているし、先週より見通しは明るいです。三代吉の支配から解放されたこと、乃絵と直接話せたこと(実は初めて!)は好材料ですし、わざわざ乃絵がいる場で言った「卒業」はいわばキックオフ、ここからがスタートみたいな宣戦布告は言い過ぎでも、隙あらばという思いは十分伝わった。だいたい元娘。の歴史を知る人間にとって卒業が縁を切ることとイコールじゃないことは自明の理というか、これほど胡散臭い都合のいい言葉はないですから(笑)
三代吉と乃絵の接触や比呂美が幸せすぎることも穿った見方をすれば追い風。とりあえず敗色濃厚組の乃絵・愛子二人でもコントラストが違っていて、ますます病んでいる乃絵に比べ、愛ちゃんはぴんぴんしてるからまだ良かった。そう都合のいいようにはいかないが、そこそこ出番があって、三代吉と復縁さえしなければ御の字くらいのつもりで。

  • 乃絵の話

乃絵についてはとにかく冷たい。眞一郎どころか脚本家にさえ見放されているような気さえする。木に登っていた頃の天真爛漫さはどこへ消えてしまったのか…「呪い」の話も三代吉と愛子に利用され皮肉られる始末で、出口が見えない。ただあと三話、ここまで落とせば、乃絵こそメインヒロインという立場からすれば、このままでは終わらないのではないか、ここからの逆転が物語の鍵という可能性も高いのかな。

もう一つ、これは比呂美のエンドを見てとりあえず据え置かれましたが、眞一郎が誰ともくっつかないという線もあるように感じました。なんか一時は3人誰でも選べる状態で、そんな中乃絵に告白して、愛子に断ったというのが7~8話でしたが、その3人が眞一郎と距離を取ろうとしている、比呂美は引っ越して別居、愛ちゃんは卒業、乃絵に関しては「あなたの飛ぶ場所はここじゃない」で気付けば誰もいないというような。あまり良い比較ではないですが、ちゃんとしないと誠に成り下がる可能性もある眞一郎でありました。