一緒や!投げても!〜はてなプロ野球’08

楽天の抑えはあなたじゃない

20日パ・リーグが開幕。まだ始まったばかりですが、各球団ではエースや新戦力が早速チームに勝ちをもたらしております。そんな中二試合目にして単独最下位に沈んだチームが…しかも負け方があんまりで、先が見えない楽天イーグルスであります。昨年最下位を脱出、4位に躍進し、今季はプレーオフだの優勝だの景気のいい話だ出てたわけですが、そういうときに限って意外に最下位に逆戻り、監督更迭でチームはまた作り直しみたいな危険も孕んでいます。いいスタートを切れるか、いいスタートもうちょいで切れたのにその境目のところで二度も落とし穴にはまってしまって…野村監督も気の毒なんだろうが、浦和レッズの監督だって2試合目で解雇されている勝負の世界、パ・リーグから孤立しないうちに策を講じなければ阪神監督時代の二の舞になりかねない。といっても策なんて「グスマンはこれを機会に消えてなくなれ」と「高津でも雇ってみるか…」くらいしか思いつかないわな。
今日の試合は先制し、田中が好投も8回につかまりかけ一点差、9回表も鉄平を相手が左だからという理由で替えて送った代打の森伊蔵が不発、そのまま一点差で迎え、まさに一昨日の反省を生かすミッションが用意された恰好。ここで田中を下ろしたのが運の尽きだったか、もう一回我慢して投げられなかったか、少なくともソフトバンクはしめたと思っただろう。対する楽天ベンチもアホではないのでグスマンではなく小倉を投入、したがなんといきなりスペランカー多村に三塁打でまた絶望の二文字がよぎる。ここで左の吉崎にスイッチ。開幕戦でも好投した吉崎は今日も期待に応えサヨナラの立役者松中、柴原から二死を取る。ここで2008年勝利まであと一人と迫ったのだが、野村監督は何を血迷ったのか次打者が右の松田というだけで再び破滅への使者・グスマンを投入。一死くらいならという淡い期待も、マー君の汗と涙の今季初勝利ともどもグスマンに軽く捻り潰されてしまった。福盛の亡命、小山の不振があったにしろなんでこんな球が速いだけで上ずりっぱなしの凡骨投手を抑えになどと考えたのか非常に疑問が残る。まして9回アタマから出さない以上抑え失格の烙印を押したようなものなのに、なぜ二死から出そうなどと思ったのか。
試合は11回まで続いたが、決勝点を入れられた際のナベツネ→松本の継投も左右病はダメと思い直したにしても、もはや手遅れというか一貫性がなく、ベンチは迷走mind状態。結局グスマンを9回から出してすっきり負けたほうが、まだましだったかとさえ思えるのだから状況はかなり厳しい。比較的信頼の置ける青山が出てこなかったのは12回に取っておいたからだろうか。グスマンについては感情論をいえば、二度とマウンドに上がって欲しくないところだが横浜・中日時代の実績や続投した10回の内容を見るとやはり先発要員だろう。1点リードで9回に出すのは相手に勝ちを譲るようなものだ。かといって明日三度同じような事態に見舞われたとき首脳陣はいかなる決断を下すものか。
もうこうなったら完投できる孝行息子の出現か打線の大爆発を待つしかない。楽天勝利の女神が微笑む日は来るのだろうか。

  • EAGLES 4(延長11)5x HAWKS