来季の日本復帰を画策する中途半端なメジャーリーガー達

9月に入り、セパともに優勝争い真っ只中!中日は2位に上がり、讀賣を沈め阪神との首位決戦、勝てば首位のところで得意の無援護が炸裂。この先どうなるかはわかりませんが、今年は最近の中では一番面白い展開です。
そんな中引退やドラフトなど、ストーブリーグ的な話題もちらほら聞こえてきました。中でも話題になっているのはメジャーに行って満足な成績を収められずマイナー落ちや解雇、FAになった選手たちの動向。
自ら球団を出て、メジャーの道を選び、厳しい競争覚悟でその境遇に身を置いたはずの選手が、レギュラーを取れない、常時出場できないとわかるや日本球界へのUターンとは日米両球界をなめてるとしか言えないです。
失敗と成功にはいろいろな要因があり、日本を出て行くことに実は不本意だった(フロントとの軋轢や年俸の高騰)という選手もかも知れないですが、ちょっとメジャーの水に触れて冷たかったらじゃあまた日本でという前例が何のためらいもなく打ち立てられていくのは残念な話です。かつての野茂・長谷川や松井秀喜鈴木一朗のようにメジャーへ行くならアメリカで骨を埋めてもらいたいし、出戻り組が余裕で1軍レギュラーを取れてしまうような日本球界の生温さも何とか改善してほしい。
当然獲るほうにも問題があります。かつて日本で所属していた球団に戻ってきた福盛や高橋建は大して使い物にならず1年そこらで引退表明。そういう球団に限って碌な成績を収めておらず、楽天は懲りずに藪を獲っているし、広島は黒田復帰かの報道に早速何としても獲得すべしと身構えている。一方松井稼頭央がいた埼玉西武のようにかつてのレギュラーポジションにしっかり結果を出している選手が収まっていて帰ってきても居場所はないよと云える球団は強いです。
これからシーズンが終わり、補強に走る球団の選択肢として出戻り組が魅力的なのは確かですが、くれぐれも慎重に願いたい。高卒やノンプロ・独立リーグにも抜擢すれば光る原石はたくさんいるし、案外出戻り組でお茶を濁すフロントの姿勢に対する呆れがプロ敬遠⇒大学志望に方向転換させているのかも知れないですよ。