特捜戦隊デカレンジャーEpisode.44「モータル・キャンペーン」
今年も残すところあと2週間。年末年始よりビッグなイベント―絵里スマス*1・Xmasイヴ・ごまっとうのXmas―を控える今週、そのまず日曜の朝に、Episode.13「ハイヌーン・ドッグファイト」での100人斬りの威光が未だに褪せる事の知らない彼のデカマスターとして、ディーソードベガを握っての活躍を今か今かと待ち望んでいた全国の小さい子供〜大きなお友達に、宇宙警察地球署署長ドギー・クルーガーからささやかなXmasプレゼントがありました。
予告でドゥギーが久々の野戦に出ることは知っていましたが、Episode.13以来のドゥギーエピだったとは。今回は地球署を代表してという感じでしたが、剣同士での一騎打ちにイーガロイド3体斬りあり、フサフサな上半身に高い犬の鳴き声ありでドゥギー満載、感涙の30分でした。やや銀河一刀流継承をめぐるストーリーが言葉足らずでしたが、そこは地球署の結束とアブレラとの最終決戦への伏線作りが入ってた分だけ仕方ない。
OP前 戸増宝児・いつかのメリークリスマス
宝児また非番で妹思い炸裂。クリスマスプレゼントを買ったが今日は妹・美和本人の出演はなく、挙式は年明けだろうか。冬の私服ファッションはいつもイケている宝児だが、プライベートなのにアリエナイザー。「ソードアルタイル？ボスのディーソードベガに似ている」と見抜くまではいいが弱いんだよデカブルーは。プレゼントはクラッシュ、“ノーマル”バッヂは奪られ、Merry Xmasとか言われる始末。先週「相棒って言うな」発言に基づく宝児＝弱い論を展開したばかりだというのにあながち間違ってないと言うサインか…挑発的なアリエナイザーの名はビスケス。声優は草尾毅。個人的には犬夜叉・七人隊首領の蛮骨だな。そういえばボスも七人隊の誰かやっていたような。更にベガとアルタイルは織女星と牽牛星、ボスとの因縁で重要になってくるのはこっちだ。ここでは気づかなかったがアルタイルが“ディー”ソードではないノーマルソードであることも大事な伏線。
Aパート 心無き剣は所詮殺人剣
デカベースに担ぎ込まれる宝児。今後一切非番は禁止にしてって頼んでおくぜ、相棒*2。一方ビスケスのターゲットは定期パトロール中のチーム・プロダクション尾木*3の二人に。SWATでもやられてしまうが、センがビスケスの情報を転送。それに過敏な反応を示し、アブレラfeat.ビスケスの「宇宙警察なんて怖くないキャンペーン」を頑なに地球署で自分ひとりで解決すると勇むドゥギー。それに先んじビスケスに挑んだ特キョウ金バッヂの鉄幹だったが、デカスーツを溶かすと思しき液体に屈し、力尽きたところにドゥギー見参。やはりデカマスター＞デカブレイクだったかと象徴するようなシーンがあった。ドゥギーは共通の師匠の息子ビスケスを差し置いて銀河一刀流の免許皆伝を継いだ、このことに端を発するビスケスの嫉妬交じりの暴走といったところだが、興味深いのはベガとアルタイルの一騎打ちの方だ。遂にデカマスターにエマージェンシーして決闘が始まる。
ビスケス「アルタイルスラーーッシュ!!」 デカマスター「ベガ、（字足らずで微妙な間）スラーーーッシュ！！」
ドゥギー勝利！カッコよすぎるよ。が、ジャッジメント直前で父である師匠の名前を出すセコいビスケスとアブレラとよってやばいことに。ドゥギー上半身フサフサの剣道着姿の回想シーンでは師匠が出てくるが、出番はここだけ。銀河一刀流の師匠でありながら弟子に火種を残してしまったその老人については、それ以上どのような最期だったかを含め何も描かれていない。ただダメな息子ほど可愛いという胸中はドゥギーに語っていた。形勢を逆転され先週予告にあった「踏まれる犬」のシーンがあった*4がそこで「貴様そこまで堕ちたか！」と言えるドゥギー、言っても全く張ったりに聞かせない稲田徹氏ともに素晴らしい。アブレラ発案の「宇宙警察なんて怖くないキャンペーン」、バッヂをネタにアリエナイザーを多数地球に誘い寄せる魂胆らしいがポスターで宇宙中に宣伝でもするのだろうか。キャッチコピーは「そうだ、地球、行こう。」
Bパート 無茶は地球署の専売特許
100斬りで幕開け。残るのは伴番とジャスミン2人。発言が非常に幼い伴番と、彼の考えに異様に同調する傾向が強いジャスミンという設定はEpisode.21が思い出される。2人はアブレラ、ビスケスの元へ行き手勢の多さに苦戦するが、窮地に追い込まれる前にボスを含む手負いのメンバーが駆けつける。伴番の超人的精神論が人に与える∞の強さは武上脚本の特徴といったところか。ここで全員が揃い、口上来たッ！デカブレイクはデカレンとボスの間に入り、ラストは「百鬼夜行をぶった斬る！地獄の番犬デカマスター!!」待ってましたよー。最後のポーズは芸術の域に達している。デカマスターにとってイーガロイドがアーナやパーツのような感覚なんだな。すぐにビスケスとの再戦。初披露の銀河一刀流秘儀ベガ・インパルスを見舞い引導を渡した。皆が「ボス」と声を揃え駆け寄るシーンはデカレンではおなじみですが、日常の世界でこれほど部下に慕われる上司がいるだろうかと考えると毎回ジーンとさせられます。
アブレラとはロボ戦で続行。怪重機の１は京都篇で出たらしい。今週はデカベースロボに全員が揃いました*5。先週はデカベースロボを愛の巣だなんて冷やかしてゴメンよドゥギー。一時は小回りが利かず戦力外リストに入りかけたデカベースロボも信用回復。やはり単体ロボの攻撃ではヴォルカニック・バスターが最強か。怪重機崩壊で逃避するアブレラ。最終決戦の時は近い。
ドゥギー「エージェント・アブレラを倒したその時こそ、勝利の雄叫びを上げるぞ！」 デカ一同「ロジャー!!」上が「ロジャー」の時の図。犬だから雄叫びなのか？と一瞬突っ込んでしまいたくなった。
人間も上げるよね、雄叫び。ジャスミンの雄叫び、聞いてみたい!!
Cパートと次回予告そして発展学習
- 上着を脱ぐとまるで小学生なウメコ
- ドゥギー一足早い「注射イヤよ」の雄叫び。益々ドゥギーが好きになった。
- Episode.45「アクシデンタル・プレゼント」よく分からないけど楽しみ。今年ラストのエピ。残りわずかとはいえ来年まで繋がるのは救いだ。
- SUPERヒーロータイムラストにデカスワンが出たらしい。本編にも出るチャンスはありそうだったがデカスワン引っ張り出すような展開に、今後アブレラは持ち込めるか。
- 小学生以上なら気付くベガ・アルタイルと結ばれて夏の大三角形を完成させる星・デネブの存在。ソードデネブは存在するのか？あるとしたら使い手は白鳥スワン？*6
- ラスボスと見られるアブレラにも押し気味に闘えるデカレンの面々。Episode.21-23のヘルズ三兄弟がやはり宇宙最凶のアリエナイザーだったのか？思えばあの悪夢は何だったのだろう？
- デカベースロボの立ち位置が微妙なことに代表される地球署デカレンジャー、デカブレイクからの“卒業”シーズンの予感。
